「退職を伝えるタイミング=半年前」って早すぎない!?

転職ノウハウ(その他)

これ、結論から言いますと、全然早すぎないです。退職の意思が確実にあるのなら、半年前でも1年前でも早いに越したことはありません。

特に30代の場合、伝えるタイミングが非常に重要になるので、そのポイントを書いていきたいと思います。

この記事を書いた人

大学職員の経験、丸7年。求人広告の制作実績、3,000件超。「大学職員」と「転職支援」の2つのキャリアをいかし、大学職員への転職を検討している方に現場の実態を伝えます。

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30代は最も脂が乗っている時期

30代にもなれば、社会人として一人前と見なされていることは言うまでもありません。重要度の高い仕事を担うことも多くなれば、部下の教育を本格的に任されるようになるのも30代でしょう。

会社側からすれば、30代の社員は、次の世代を担う欠かせない人材。管理職へのステップ期間といえます。次から次へと仕事が降ってきたり、チャレンジングな仕事を任されたりすることが多いのは、そのせい。残業が最も多いのも30代かもしれません。

退職の1ヶ月前に「辞めます」は遅すぎる

会社経営とは経営上の課題を2つに分けて考えるものです。

①すぐに取り組むべき目の前の課題
②将来を見据えたときに取り組むべき課題

経営者はこの2つの課題に常に向き合いながら、人材の採用だったり人員配置だったりを考えていくわけです。

会社側からすれば、目の前にある仕事の最前線で活躍してくれている社員がいなくなることは大きな痛手です。そのうえ、「将来的に◯◯の仕事はあいつに任せたい」という中長期のビジョンがあるなかで、その社員が退職するなんてことになれば、ビジョンを再構築しなければならなくなる。

会社の“今”と“未来”を両肩で背負っている30代が退職するということは、企業にとってかなりのリスクなのです。

そんな30代の社員が突然「今週末で退職します」なんて言った日には、普通に考えれば「ふざけるな」でしょう。1ヶ月前でも「報告が遅すぎる」と相当イヤな顔をされると思います。

退職後のことまで考えて気持ちよく辞めていくためにも、「退職の意思が固まったらできるだけ早いうちに報告する」が鉄則です。

退職の意向を伝えたのは半年前【経験談】

ぼく自身、1度目の転職は、ちょうど30歳になったときでした。ご多聞に漏れず、現場の最前線で身を粉にして働き(笑)、「ゆくゆくは◯◯の仕事も…」などと言われていた時期でした。

30歳になったら転職して地元に戻りたいと前々から考えていたこともあり、退職を決断してからはすぐに上司に伝えました。大きな案件がひと段落したときで、ちょうど退職の半年前でしたね。

仕事の引き継ぎもゆっくりできましたし、会社側もぼくが退職する半年後を見据えた人事異動を早々に検討できたようで、迷惑をかけることなく辞めることができたかなと思っています。

この経験があったので、2度目の転職についても、退職のちょうど半年前に上司に伝えました。たびたび引きとめにあいましたが、少しのトラブルもなく引き継ぎを済ませ、落ち着いて身の回りの整理をし、円満退社できましたね。

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ちなみに、こんな意見がたまに寄せられます。

「半年前に退職を伝えてしまうと、その後いずらくね?」

たしかに、少しは働きずらくなりましたね。重要なミーティングには呼ばれなくなるし、主担当で動かしていた仕事が少しずつ減っていき、辞める間際になるとまじで仕事がなくなり(笑)、あれだけ忙しかったのがウソのように手持ちぶさたになりました。

そうなってくると残業をしなくなるので、定時にひとり職場を後にするのですが、これも少し後ろめたい気がしましたね。

なので、同じチームのメンバーには、一言伝えておきました。「退職まではここの従業員なので、分担が必要なときには遠慮なく声をかけてください」と。この一言を周りに伝えるだけでも、気はラクになりましたね。

まぁ、「働きにくくなる」「後ろめたい」などと書きましたが、感情を無にして淡々としていたので、ダメージはほぼゼロでした。退職日までの少しの辛抱だと割りきって残りの日々を過ごしていたため、なんてことはなかったです。

退職して毎月の給料ゼロで転職活動を始めるよりも、在職中に転職活動をしたほうがリスクは少ないですからね。今までどおり給料をもらいながらのほうが。

退職してしまうと、年金や健康保険も自分で手続きしないといけなくなりますし、その高額な保険料に泣きそうになりますから。。。

だからといって、会社に隠れて転職活動を進めるのはトラブルのもとになるので、おすすめしません。というか、ぼくは絶対にしません。どこで誰が見てるかわからないので。

退職報告は「スピード」と「タイミング」

自分の場合、前述したように「重要な仕事がひと段落したタイミング」を狙って退職の報告をしました。退職報告はまず直属の上司にすべきです。上司が「よく頑張った」と感じてくれている瞬間が一番話を聞いてくれるんじゃないかなと思い、そのタイミングを選びましたね。

「上司とウマが合わない」などの理由で辞める場合であっても、相手の気分や状況をまったく配慮することなく唐突に「辞めます」は厳禁。相手が少しでも気分の良いときに退職の意向を切り出したいものです。

プロジェクトがひと段落したとき、仕事で褒められたとき、会社の業績が好調なとき、休日の前なんかも狙い目かもしれません。とにかく相手の気持ちを第一に考えて行動するべきです。

Point

◆退職を決断したら、できるだけ早めに直属の上司に伝える(遅くとも3ヶ月前に)

◆仕事の進捗状況と上司の気分をふまえ、最適なタイミングで伝える


ちなみに、退職報告のベストな時間帯・曜日・伝え方は?という記事では、退職の伝達についてより詳細に書きました。

◎退職を切り出す前にやるべきこと
◎退職を告げるベストな時間帯・曜日
◎「退職します」の上手な伝え方

ここらへんを網羅しています。ぜひご覧ください。

注意

◆「そうは言っても、上司に何言われるかわからなくてなかなか切り出せない」

◆「退職を伝えたのは伝えたけど、しつこい引き止めにあってラチがあかない」

…と一筋縄にいかない方も少なくないはず。

そんな方は、しつこい引き止めにより、退職代行を使った話の記事をご覧になってみてください。

退職トラブルに関する実話エピソードになりますので、参考になるはずです。

退職報告はさっさと済ませて転職活動を!

タイミングを見計らって、すぐにでも言えそうな雰囲気であれば、いっそのこと明日にでも上司に話をしてしまいましょう。めちゃめちゃスッキリしますよ!(経験談)

「退職します」と半年前(遅くとも3ヶ月前)に伝えて了承をもらっておけば、心置きなく転職活動をスタートできるってもんです。万が一「保留にさせてくれ」と言われても、意志は伝えたので転職活動を始めてしまっていいと思います。

転職活動の進め方

転職活動の進め方についても、少し触れておきましょうか。

まず、[転職サイト][転職エージェント][口コミサイト]の3つには必ず登録すべきです。

ここから超重要なことをお伝えするのでマーカーを引いておきますが、

まず求人を探すために、[転職サイト]に登録しなければ何も始まりません。

書類選考や面接の通過率を上げるために欠かせないのが[転職エージェント]。

「いいね」と思った会社がほんとうに信用のおける会社なのか見極めるために使うのが[口コミサイト]。

転職活動を成功させるためには、 [転職サイト][転職エージェント][口コミサイト]の3つを活用することが前提条件である、といっても過言ではありません。


まず[転職サイト]ですが、30代におすすめなのが、リクナビNEXTdodaです。

[転職エージェント]は、業界特化型やハイクラス向けなどさまざまなものがありますが、誰でも使いやすいのはリクルートエージェントdodaです。

[口コミサイト]は、大手から中小まで数多くの企業の“内部事情”が掲載されている転職会議への登録をおすすめします。

ちなみに『トヨタ自動車』の口コミは、4033件も載ってました↓

これらのサービスがなぜおすすめなのか?については、以下の記事で詳しく語らせてもらっています。あわせてご覧ください。

上で紹介した転職支援サービスは、あくまでも個人的なおすすめです。

「自分の観点で選びたい」という方は、50以上ものサービスを【カテゴリ別】に比較した転職支援サービス比較【カテゴリ別】が便利です。どうぞご活用ください。

転職支援サービスに登録する時期

各種転職サービスへの登録のタイミングですが、上司に退職を伝える前に登録することをおすすめしています。

僕の経験談ですが、転職サイトとかに登録をすると、気持ち的に一気に“転職モード”になるんです。自分で自分の背中を押しているのかもしれません。

こうなると、もう止められなくなります。気持ちが高ぶり、なんとなく強気になる。「言いにくい…」なんてこともなくなります。早めに転職したいと思っている方は、今からでも登録を済ませてしまうことをおすすめします。

ちなみに、上で紹介したサービスはすべて無料&カンタンに登録できる(いずれも5分程度)ので、安心してお進みください。

【おまけ】転職活動の手順書3つ

最後に、「転職活動の進め方」についてまとめておいた記事がありますので、ここに載せておきます。

いざ転職活動を始めようと思っても、どう進めていいかわからないという声をよく聞くので、渾身の力をこめて書いた3本立ての手順書です。

上司に伝えたあとは、こちらの手順書に沿って転職活動を進めてみてください。

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