書類選考が通らない30代。落ちる理由6つと通過のポイントを解説

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早速ですが、30代の書類選考が通らない理由は、これだけあります。

30代が書類選考で落ちる6つの理由

①経験やスキルが足りていない
②20代を採用対象としている
③転職回数が多い/離職期間が長い
④アピールになっていない
⑤見た目の印象が悪い
⑥応募が殺到している

このうちのどれかひとつでも当てはまれば、書類選考は通過しません。該当するものが2つ、3つ…とある人は、転職活動が長期化するおそれもあります。

上に書いた【6つの理由】だけを見ても、自分が当てはまるものがあるのかないのかを判断するのはむずかしいです。

下記で一つひとつ細かく解説していきますので、ご自身の状況を振り返ってみてください。

もちろん、書類選考を通りやすくするための対処法も、あわせてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

大学職員の経験、丸7年。求人広告の制作実績、3,000件超。「大学職員」と「転職支援」の2つのキャリアをいかし、大学職員への転職を検討している方に現場の実態を伝えます。

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理由①:経験やスキルが足りていない

採用基準を満たしていないので不採用…ってやつです。

採用基準は、求人広告でいえば【応募資格】欄に書いてあります。まずはここを見て、自分が対象になるか否かを見極めることからはじめるといいです。

応募資格欄だけでなく、仕事内容欄もあわせて見ると、基準の必然性が見えてきたりしますね。

中には、「経験・スキルは足りていないけど、チャレンジしてみたい!」という人がいるかもしれません。ただ…残念ながら、面接に呼んでもらえる確率は低いです。

企業としては、採用して終わりではなく、“仕事”を任せるわけですからね。経験・スキルに基準を設けているのは、そのためです。

理由②:20代を採用対象としている

ご存じですか?企業の採用活動において年齢を制限してはいけないことを。例外を除き、原則として年齢で採用の可否を判断しちゃいけないんです。

これ、法律で決まっています。高年齢になればなるほど、どうしても就職弱者になってしまうので、それを抑制するための施策ですね。

求人広告を見ても年齢の制限が記載されていないのは、そういう背景があります。

とはいえ、現実はむずかしいんですよね。企業側からすれば、年齢って経験やスキルと同じくらい重要なファクトですから。

「年齢は関係ない!」と言ってる企業…ですか?これまで3000件以上の転職支援に携わってきましたが、ほとんど出会ったことがないですね。

話を本題に戻します。

20代を採用対象としている求人に、30代が応募しても、そりゃあ受かりません。

ただ、求人を見ても対象年齢など書いていない。どうやって見極めればいいの?ですよね。ここについて解説していきたいと思います。

20代をメイン対象とした転職サイトを使ってませんか?

わりと陥りやすい初歩的なミスがあります。それが、自分の年齢にマッチしていない転職サイト(求人検索サイト)を使っていることです。

いかがでしょう。転職サイトは何を使っていますか?

リクナビNEXT?
doda?
エン転職?
マイナビ転職?
それ以外?

まず、こちらの4つのサービスは、“4大転職サイト”なんて呼ばれたりしています。このいずれかに登録して転職活動を行なっている方も多いはずです。

で、ここで言いたいのは、エン転職とマイナビ転職は【20代】をメインターゲットとした転職サイトですよ、ということです。(ご存じでしたか?)

この2つのサイトは、掲載されている求人の多くが20代を求めている募集なんです。つまり、30代が採用される確率は低い…と。

一方、リクナビNEXTやdodaは、30代を対象とした募集がわりとあります。エン転職とマイナビ転職にも30代が採用対象になる求人はありますが、リクナビNEXTやdodaに比べてとても少ないんですね。

知らなかった!という方は、リクナビNEXTdodaへの切り替えをご検討ください。

※5分程度で登録完了し、使えるようになります。

30代を対象とした求人の探し方

これをやってる人も、少ないかもしれません。30代を対象とした求人の探し方。

これ、超カンタンです。

転職サイトで「社会人経験10年以上歓迎」という検索条件にチェックして検索をかけるだけです。

ちょっとやってみましょうか。リクナビNEXT(スマホ版)を例にします。

①『リクナビNEXT』のトップページへ行き、【働き方】をタップ。

②【〇〇〇〇〇件を検索】の赤ボタンをタップ。

③【年収・休日などの詳細条件】をタップ。

④【詳細条件を選ぶ】ページに遷移したら、下へスクロール→【募集の特徴】欄にある【社会人経験10年以上歓迎】をタップ。

以上です。

この日、リクナビNEXTに掲載されている「社会人経験10年以上歓迎」に該当する求人は、31,592件もヒット。

あとは、他の検索条件を掛け合わせて、求人を絞り込んでいくイメージですね。

厳密にいうと、「社会人経験10年以上歓迎」に該当する求人すべてが30代を歓迎しているとは言いきれません。高卒で社会人経験10年以上の場合、まだ20代ですからね。

とはいえ、企業側の「年齢の若さを重視しているわけじゃないよ」というメッセージは伝わってきますよね。

求人を検索する際は、ぜひこの機能を使ってみてください。

理由③:転職回数が多い/離職期間が長い

僕自身、10年近く転職支援の仕事をしていますが、「転職回数が3回以上ある方」「離職期間の長い方(1年以上)」は、とりわけ転職活動に時間を要しているイメージが強いです。

これは、「できれば転職回数の少ない人のほうがいい」「ブランクがない人のほうがいい」という企業側のニーズが原因です。

転職回数が多いと、「長続きしない人なのでは?」とか「人間関係がうまく構築できない人なのでは?」とか、どうしてもネガティブなイメージが先行してしまうもの。

離職期間が長い方の場合も、「仕事に対してあまり意欲的ではないのでは?」…などと、企業側の思い込みで応募者の人となりを決めてしまうわけです。

ところが、中には「転職回数は問いません」「ブランクは問いません」と宣言して求人を出している企業も結構あります。こういう求人の場合、「とりあえず会って話をしてみたい」というケースが多いですね。

そうした求人の探し方ですが、これも超カンタン。順番に見ていきましょう。

転職回数を問わない求人の探し方

リクナビNEXT(スマホ版)を例に試してみます。

①『リクナビNEXT』のトップページへ行き、ページ中央にある検索窓をタップ。

②「転職回数不問」というキーワードを入力。

以上です。

この日、リクナビNEXTに掲載されている求人で「転職回数不問」のキーワードに該当する求人は、78件ヒットしました。

ちなみに、転職回数の多い人が書類・面接を通過するためにやるべきことの記事もあわせてご覧いただくと、成功の確率がより上がるはずです。

離職期間(ブランク)を問わない求人の探し方

こちらもリクナビNEXT(スマホ版)でやってみましょう。

①『リクナビNEXT』のトップページへ行き、【働き方】をタップ。

②【〇〇〇〇〇件を検索】の赤ボタンをタップ。

③【年収・休日などの詳細条件】をタップ。

??????????

④【詳細条件を選ぶ】ページに遷移したら、下へスクロール→【募集の特徴】欄にある【ブランクOK】をタップ。

以上です。

この日、リクナビNEXTに掲載されている「ブランクOK」に該当する求人は、8,438件もヒット。

あとは、他の検索条件を掛け合わせて、求人を絞り込んでいくイメージですね。

“応募者全員”と面接をする求人の探し方

「応募者全員と面接をする求人」なんてのもあるので、ご紹介しておきます。リクナビNEXTならではの検索条件のようですね。

書類選考がなかなか通らない方にとっては、神のような求人かもしれません。

この検索手順も、①→③までは「ブランク不問」と同じです。

①→③は上記【離職期間(ブランク)を問わない求人の探し方】の手順をご参照ください。

④【詳細条件を選ぶ】ページに遷移したら、下へスクロール→【選考の特徴】欄にある【応募者全員と面接】をタップ。

以上です。

この日、リクナビNEXTに掲載されている「応募者全員と面接」に該当する求人は、547件もヒット。

あとは、他の検索条件を掛け合わせて、求人を絞り込んでいくイメージですね。

ね?リクナビNEXT、すごいでしょ?ご覧のとおり、書類選考が受からない30代には、うってつけの転職サイトなのです。

理由④:アピールになっていない

そもそもですが、応募時に提出する「職務経歴書」や「履歴書」は、自分をアピールするための文書と捉えることがポイントですね。

単なる書類と捉えて事実を事務的に書くか、自分自身のPRを目的に書くかによって、結果に大きな差が出ます。

では、「アピールになっていない書類」とは、具体的にどういうものを指すのか。ここでは、4つご紹介していきます。

空欄がある/文字数が少ない

まず空欄ですが、「なぜ空欄のままなのか」の意図は、採用担当者にはわかりません。

たとえば【所有資格】欄。「資格は1つも持っていないから空白にしておこう」なんてやっていませんか? ←これ、書類を読む人は知りませんから。「ない」なら「なし」ときちんと書きましょう。

伝えたいことがちゃんと伝わるようにする。これが書類作成において超重要なポイントです。

仮に「資格は持っていないけど、いまTOEICを取るために勉強しているところ」だとしたら。「なし」と書くよりも「現時点で所有資格はないが、TOEICの資格取得に向けて勉強中」と書いたほうが印象が格段に上がると思いませんか?

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次に文字数ですね。

まあ、文字数が多ければいいのかというと、そういうわけではありません。ここで言いたいのは、「書類でアピールしようと思ったら、それ相応の文字数が必要になる」ということです。

前述した所有資格の例を見ても、「なし」だと味気ないですよね。まったくアピールになっていないので。

なので、なんとかあがくわけです。どうすれば「この人と話してみたい」と感じてもらえるだろうかと。

文字数が極端に少ないと、「あまり志望意欲が感じられないな」と思ってしまうものです。

「第一志望なので、そんなつもりじゃなかった」なんて言ったって、書類を読む人はそんなこと知りませんから。

だからこそ、伝えたいことがちゃんと伝わるように書くことが大事なのです。

文量が多すぎる

前述した「文字数が少ない」とは相反する理由です。

文章のボリュームが多すぎて、すべてを消化しきれないというのも、採用担当者あるあるですね。

採用担当者は、50人から応募があれば、50人分の書類に目を通さないとなりません。1人分の書類を見る時間を5分としても、250分(4時間以上)もかかるわけです。

このように、採用担当者の置かれている状況までを想像できるかどうかも、大切なポイントのひとつです。

文量が多すぎる傾向のある人の場合、自分の経歴やそこで培ったスキルなどを、もれなく伝えようとしすぎなのかもしれません。

アピールが大事とはいえ、必ずしも網羅的に書く必要はありません。「この求人ならここに焦点を当てて書いてみよう」といったかんじでメリハリを意識して書くと、ちょうどよくなるはずです。

読みにくい

ここで言う「読みにくい」とは、「誤字脱字が多い」「一文が長い」「レイアウトが見づらい」などが当てはまります。

これについても、採用担当者の気持ちになって考えてみることが大事ですね。

読みにくい文章は、理解するのに時間を要しますから。理解に時間がかかる時点で、アウトです。

せっかくなので、例をあげてみましょうか。

読みやすい志望動機【例】

私が御社の営業職を志望した理由は、仕事のやりがいです。御社の求人広告とホームページから、それをひしひしと感じました。

1件1件地道にアポイントをとり、商談・契約につながったときの醍醐味の大きさ。成果が還元されるインセンティブ制度。「頑張りが正当に評価される環境で、自分の経験をいかしたい」という強い思いから、御社を志望させていただきました。

読みにくい志望動機【例】

御社の求人こ広告とホームページを拝見させていただきましたが、1件1件地道にアポイントをとり、商談・契約につながってときの醍醐味の大きさや成果がかんげんされるインセンティブ制度いった仕事のやりがいに興味を持ちました。「頑張りが政党に評価される環境で自分の経験をかしてみたい」と強い思いから御社を死亡させていただきました。

どうでしょう。同じ内容でも、前者を通しますよね。

読む人への配慮を常に頭に入れておくと、書く文章が変わってきますよ。

書かれている内容がフィットしない

求めている人物像とズレている場合は、どんなにアピールが上手な書類でも選考は通りません。こればかりは仕方がない。ご縁がなかったということです。

記事冒頭の【理由①】のところで以下のように書きました。

採用基準は、求人広告でいえば【応募資格】欄に書いてあります。まずはここを見て、自分が対象になるか否かを見極めることからはじめるといいです。

応募は、この見極めをしっかり行なってから、ですね。

理由⑤:見た目の印象が悪い

ここで言う“見た目”とは、書類全体から感じられる印象、雰囲気のこと。

言葉にしにくいのですが、「なんか違うな」「うちには合わない気がするな」という感覚的なものを書類から感じることがあります。

たとえば前述したように、空欄が目立つ書類、各項目の文章が短すぎる書類、逆に長すぎて読み込むのに時間がかかる書類など、ですね。

もちろん、証明写真の印象も判断の基準になります。

特にたくさんの応募数が集まったときですね。たとえば、「いい人がたくさん応募してくれてうれしいんだけど、その全員とお会いするのは時間的に無理がある」というケース。その場合、証明写真の印象で選ぶ、なんてこともフツーにあります。

あとは、接客業(営業を含む)の募集をするとき。接客業の場合、ファーストインプレッションが大切になるので、写真の表情や顔つきを重視するという企業は少なくないですね。

たびたび書いてきましたが、応募書類は自分をアピールするための文書です。これを忘れちゃいけません。

理由⑥:応募が殺到している

このケースは、書類づくりでどうにかなるものではありません。選考のハードルが相対的に高くなってしまうので。運と縁の世界です。

求職者のなかには、大手企業や人気職種を募集する企業など、人気求人に絞って応募する方もいます。

そんな方が「ぜんぜん書類が通らない」と言ってる原因が、まさにこれ。応募が殺到していて埋もれてしまっていることが考えられます。

人気求人ばかりを狙うのではなく、自分の身の丈や適性に合った求人にも目を向けることで、結果が変わってくるはずです。

応募書類は、必ず“添削”してもらおう

というわけで、応募書類が書けたら、それで提出(応募)ではありません。

次は、添削です。“ウケる志望動機”になっているかどうか、第三者に見てもらう作業です。

誰に見てもらうかですが、ここは転職のプロのフィルターを通して、確率を高めておきたいところ。

いわゆる転職エージェントです。

転職エージェントには、“キャリアアドバイザー”という転職支援のプロフェッショナルがいます。転職エージェントに会員登録することで、このキャリアアドバイザーがもれなく担当者として付き、転職活動に関するあれこれを全面的にバックアップしてくれるのです。

それこそ、職務経歴書・履歴書の添削から書き方のアドバイス、面接対策にいたるまで。これらのサポートをなんと無料でやってくれるわけです。

では、どの転職エージェントを使えばいいか。一番のおすすめは、リクルートエージェントです。

「他社を圧倒する驚異的な求人数」と「絶対的な信頼度」が最大の理由です。自分はリクルートの人間ではなく、そのライバル会社で働いているのですが、悔しいかな、リクルートエージェントには勝てません。

(リクルートエージェントに関する詳しいことは、おすすめの転職エージェント【2選】の記事に書いていますので、興味のある方はそちらもチェックしてみてください)

時間をかけずに無料で登録できるので、登録だけでもしておくと、何かあったときに助けてくれますよ。

【まとめ】書類選考が受からない理由と対処法

最後にまとめです。

30代が書類選考で落ちてしまう理由(6つ)と、その対処法を整理しておきましょう。

30代が書類選考で落ちる理由

◆経験やスキルが足りていない
◆20代を採用対象としている
◆転職回数が多い/離職期間が長い
◆アピールになっていない
◆見た目の印象が悪い
◆応募が殺到している

30代が書類選考を通過するための対処法

◎転職サイトは30代にマッチしたものを!
◎応募はスキル・適性・年齢に合った求人に!
◎応募書類では自分をアピールすること!
◎応募書類は採用担当者に「伝わる」ように!
◎応募書類を採用担当者に配慮した文章を!
◎応募書類は第一印象も充分考慮すること!

ここまで理解できれば、行動(改善)あるのみです!!

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