何がしたいかわからない30代向け「仕事の見つけ方」【転職者必見】

adult alone boy building 転職ノウハウ(その他)
Photo by Pixabay on Pexels.com

今の会社が嫌で、すぐにでも転職したいんだけど、そもそもやりたい仕事が見つからなくて、正直どうしていいかわからない。

いろいろ求人を見ているけど魅力的な仕事にも出会えない。だからといって、ニートになるわけにもいかないし。30代にもなってやりたいことが見つからないってヤバいよな。。。

いえいえ、決してそんなことありませんよ。全然大丈夫です。

考えてもみてください。あなたとは逆で「やりたいことが明確にあって、それを仕事にしている人」ってどのくらいいると思いますか。圧倒的に少ないに決まってますよ!

この記事は、

▼やりたい仕事がわからないって人、意外に多いから大丈夫だよ

何がしたいかわからない30代がやってしまうことあるある(これやっちゃダメ)

何がしたいかわからない30代におすすめする「仕事の見つけ方」

この3部構成で話を進めていきます。

自分を卑下する気持ちはわかりますが、この記事を最後まで読むことで、少しはラクになりますよ。

この記事を書いた人

大学職員の経験、丸7年。求人広告の制作実績、3,000件超。「大学職員」と「転職支援」の2つのキャリアをいかし、大学職員への転職を検討している方に現場の実態を伝えます。

サイト運用者をフォローする

やりたい仕事がわからない30代は意外と多い

自分も30代なので30代の知り合いが多いですが、「仕事なんて家族を養うためにやってるだけ」とか「ぶっちゃけ仕事なんてやりたくねーよ」とか言う人、けっこういます。

50代でさえ「定年までもう少しだから我慢して働くんだ」なんて言ってる人もいるくらい(わたくしの上司)。

やりたい仕事なんて、そんな簡単には見つからないですよ。働いてる様子を見たこともない仕事を「やりたい」なんて思えるわけがない。そもそも、仕事なんてやりたくない人のほうが多いわけだしね。

そりゃあプロ野球選手とかミュージシャンとか、誰もが憧れる仕事に就いている人もいますが、言ってもひと握りじゃないですか。つまりは、夢やぶれて仕方なくサラリーマンやっている人が圧倒的に多いと思うのです。

ただ、何かしら仕事をしていれば、やりがいや達成感を感じることが少なからずある。そんな成功体験がきっかけとなって、その仕事が「やりたい仕事」になり、天職になる人もいるでしょう。

一方、「やりたい仕事ってわけじゃないけど、辞めるわけにもいかないので、とりあえず続けてる」といった人もめちゃめちゃいるでしょう。

やりたい仕事がわからない30代あるある

やりたい仕事がわからない30代が思わずやってしまう“あるある”をいくつか挙げてみましょう。

ぼくが転職支援の仕事をするなかで、よく見かける実例ですね。言うまでもないですが、すべて「これやっちゃダメ」なケースです。

【一人目】やりたい仕事がわからないので、知名度の高い大手企業にむやみやたらに応募するも、応募資格を満たしていないためことごとく書類で落とされ、グチをこぼしている。

→大手企業の中途採用は経験者募集が圧倒的に多いので、応募要件にドンピシャでないとまず受かりません!

【二人目】給料が高め(月給30万円以上)&休みが多め(年間休日120日以上)の未経験募集を探すも、いつまでたっても見つからず転職活動が長期化している。

→未経験募集で月給30万円なんて求人、めったにお目にかかれません!

【三人目】やりたいことが見つからないなら、手に職をつけてやれ!ということで、次から次へと資格取得にチャレンジするも、どれも興味がなく勉強がはかどらない。

→チャレンジングなところは良いと思いますが、むやみやたらにやってると「目的=資格を取ること」になってしまい、本末転倒になってしまいます!


とはいえ、一度きりの人生、何十年もイヤイヤ仕事を続けて歳を取っていくのはもったいない。

やりたい仕事ではなくても、自分のやっている仕事に少しでも誇りを持てるような充実した時間を過ごしたいものです。

そのためにはどうすればいいのか。次で説明していきます。

ぜひ試してほしい「仕事の見つけ方」

転職支援の仕事をしていると、「何がしたいかわからない」「やりたいことが見つからない」という声はよく聞きます。

そんな方と出会ったとき、必ず伝えていることをご紹介します。

「できそうな仕事」を探そう

それは、「“やりたい仕事”ではなく、“できそうな仕事”を探してみましょうよ」ということです。

はて、どういうことか?

▼たくさんの求人の中から、「これならできそう」という仕事をいくつかピックアップ。

ピックアップした求人の中から、「一番マシかな」という仕事を選ぶ。

どうでしょうか。やりたい仕事を見つけることは難しくても、「これならできそう」という仕事を見つけるのは、そう難しいことではないでしょう。

ひょっとすると、その仕事はあなたが「やりたい」と思える仕事ではないかもしれない。でも、それでいいんです。できそう=向いている=天職につながる可能性を秘めているからです。

「できそうな仕事」の探し方

“できそうな仕事”ってどうやって見つけるんだよ?という方のために、やり方をレクチャーしていきましょう。

ここでは「塾講師」をやっているAさんを例に説明していきます。

Aさん
Aさん

学生時代のアルバイトで家庭教師をやっていたのがきっかけで、塾に就職して講師を何年かやってるんですが、別に「他人に何かを教えること」がやりたいわけではないんです。できれば別の仕事を見つけて転職したいのですが、自分が何がしたいのかよくわからなくて、今も仕方なく続けてます。

Aさんは、もう塾講師から離れたいと言っています。なので、「他の塾に転職すれば?」とか「小・中・高の教員採用試験に挑戦してみれば?」といったアドバイスは意味がありません。

そのうえ、やりたいことが見つからない状態。なので、「まずAさんの知っていること・できること・好きなことを整理してみましょう」とアドバイスすることに。(←ここ重要)

Aさんの知っていること(=知識)
・長年勉強を教えてきたので、学習教材については一般の人よりも詳しい。
・模擬試験のトレンドや相場も自ずと身についている。
・学生を相手にする商売なので、イマドキの若者事情くらいは朝メシ前。

◆Aさんのできること(=スキル)
・人に教える専門家だけに、教育力・指導力は人並み以上に有している。
・授業=プレゼンテーションと捉えれば、プレゼンスキルも高いはず。

◆Aさんの好きなこと(=志向)
・実際の授業よりも、教材研究をやっているときのほうが楽しかった。
・そもそも、人前に立つのはあまり得意ではなく、ものづくりのほうが好き。

…と、いったん整理は終了です。

このように順序立てて考えていった結果、Aさんにとっての“できそうな仕事”がいくつか出てきました。

たとえば、学習教材の出版社などで教材開発の仕事に就くことができそうです。模試のトレンドや相場も身についているので、即戦力として活躍できる素養を備えているかもしれません。志向性としても、講師よりこっちのほうが向いていそうです。

さらに、イマドキの若者事情にあかるいという強みをいかそうと思えば、若者向け商材・サービスの商品開発やマーケティングといった世界で活躍する道も拓けてくるかもしれない。スキル云々は別として、ゲームとかスマホアプリのエンジニアとかも可能性ありそうじゃないですか。

ね、意外と出てくるでしょ。“やりたい仕事”は見つからなくても、“できる仕事”はわりと見つかるもの。ぜひあなたもやってみてください。

ちなみに、「知っていること・できること・好きなこと」を整理する際、仕事に限定する必要はありませんからね。

体力には自信があるという人は、「重いものを持つのが得意」とかを入れればいいし、料理が好きで毎日自炊しているという人は、「料理」はできること&好きなことです。柔軟に考えてみましょう。

何がしたいかわからなかった僕の事例

僕は転職支援サービスを提供する会社に新卒で入社し、8年ほど求人広告をつくる仕事をしてきました。

20代も後半に差し掛かったころ、「もうそろそろ地元に帰りたいな」という思いが強くなってきまして。求人広告の仕事に特にコミットしているわけではなかったので、30歳になったのを機に「辞めよう」と転職活動をはじめたのです。

ところが、仕事を辞めて地元に帰りたいという気持ちが先行していたこともあり、やりたい仕事など特にない。地元で同業を続けるのもなあ…と思ったし、むしろ仕事はしたくないので、「こりゃ困った」という状態になりました。

仕方がないので、上で説明した「知っていること・できること・好きなこと」の整理をやりましたよ。

広告制作や宣伝のノウハウはあったので、企業の広報部門なら雇ってもらえそうかな、とか。求人や採用の知識もあったので、人事部門も可能性はゼロではないな、とか。

広告制作や宣伝のノウハウがあって、求人や採用の知識も有しているってことは、広報部門や学生の就職支援部門がある「大学」で働くこともできるんじゃないか!?…なんてことを一人でやってました。

結局、某私立大学の選考を受けたら、内定をもらえました。転職前に想像していたとおり、広報部門での在籍期間が一番長かったですね。

30歳になってからの転職でしたし、大学職員の仕事なんてもちろん未経験でしたので、不安はありました。しかしながら、大学側はこれまでのぼくのキャリアを見て期待してくれたのか、想像以上に評価してくれて、年収は前職以上に

別に大学で働きたいなんて少しも思っていなかったのに、わからないものですね。(ちなみに今は大学を退職し、転職支援の仕事に戻りました)

興味ないと思いますが、ぼくの転職エピソードも一応こちらに載せておきますね。

「できそうな仕事」を見つけて転職を

結局のところ、仕事なんてやってみないとわからないのです。「やりたい」よりも「できそう」が大事な理由が、ここにあります。

年齢なんて関係なくて、30歳を過ぎてからでも遅くはありません。“やりたい仕事”なんてなかなか見つかりませんから、そんなのを探して途方に暮れているよりも、“できそうな仕事”をさっさと探してチャレンジしてみたほうが賢いですよ。

ということで、ぜひ試してみてください。

個人的におすすめの転職支援サービスを、30代におすすめの転職サイト&転職エージェント【2選】の記事にまとめています。

こちらは、「登録してスカウトを待つだけ」という画期的な転職支援サービスについてまとめました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました