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先日、以下のツイートをしました。
「大学職員はヒマ」というブログ記事をよく見かけますが、正直なところ自分は「ヒマだな~」と感じたことは一度もありません。ちなみに2020年度の残業時間を計算してみたところ、月平均で29.8時間でした。定時退社できる日もありますが、1日1.5時間ほど残業しているようなかんじです。
— てーや(大学職員×転職支援) (@teeya_monokaki) November 9, 2022
このツイートをうけて、大学職員の残業について詳しく解説していこうかなと。
僕が勤める大学(地方の小規模私立大学)の話をベースにしますが、他大学もそこまで大差はないと思われるので、ぜひ参考にしてください。
大学職員の残業時間=月平均30時間
「残業=月平均30時間」というのは、2020年当時の僕自身(所属部署:入試課)の残業時間です。以下の図表をご覧ください。
2020年度 | 残業時間 |
---|---|
4月 | 36.0 h |
5月 | 27.5 h |
6月 | 20.0 h |
7月 | 53.0 h |
8月 | 31.5 h |
9月 | 21.0 h |
10月 | 25.5 h |
11月 | 33.0 h |
12月 | 22.0 h |
1月 | 23.5 h |
2月 | 39.0 h |
3月 | 25.5 h |
繁忙期と閑散期があるので、月によって変動はありますが、平均すると月30時間ほどになります。1日あたり1.5時間ほどですね。
この残業時間が多いか少ないかは、人それぞれだと思います。個人的には「少ない」という感覚ですね。大学職員に転職する前、月100時間以上の残業を8年にわたり経験してきた…という激務の日々を思えば、もう天国のようです。
大学職員の場合、部署によって繁忙期と閑散期が異なります。チームプレーになるので、部署のマンパワーによって業務量も変わってきます。つまり残業時間は、大学によって違うのはもちろん、配属される部署によっても異なるものだと考えておくとよいでしょう。
ただ最近は、コンプライアンスがうるさく言われているので、残業は極力しないよう指導されています(きっと他大学もそうだと思う)。公務員と似て、大学職員はルールや規則に厳しいので、ワークライフバランスが取りやすい職業であることは間違いありません。
大学職員の残業の中身とは?
自分の事例で話を進めます。2020年当時は入試課だったので、入試の準備・採点、オープンキャンパスの準備などで残業になることが多かったですね。それから高校訪問。一日中外出している日もあるので、そういう日は大学に帰ってきてから残務処理をやるかんじでした。
あとは、他部署の業務の手伝いで残業になることもよくあります。うちの大学の場合、職員組織の規模がそこまで大きくないので、部署の枠をこえて協力し合う風土があります。たとえば、学生の成績評価の時期(7月・2月)、新年度を迎える時期(3月・4月)などは、職員総手で対応します。なので、どの職員も皆、月平均30時間くらいの残業時間ですね。
基本的に「その日にやるべき仕事をすべて終えて帰る」ので、家に仕事を持ち帰ったことは一度もありません。完全にメリハリをつけて働けるので、仕事を終えたあとには少しばかりの達成感もありますね。
ちなみに、大学職員は休日出勤が多いです。何かしらのイベントを運営する際に出勤を要請されるわけです。たとえば、入学式、オープンキャンパス、学園祭、卒業式、入試、父母会、学部ごとのイベントなど。まあ、これは残業とはまた意味合いが異なるので参考まで。
大学職員は定時退社できる?
早く帰ろうと思えば、ぜんぜん定時で帰れる日はあります。じゃあなぜ残業してるのか?…ですが、周りの職員が残っているとなかなか帰りにくいんですよね。。。周りがガツガツ仕事してるのに、自分の仕事が終わったからといって定時に席を立つと、「あれ、ヒマ?」と思われるんじゃないかとかね。(これ、どの職場でもそうだと思いますが…)
なので「今日は仕事が早く終わりそうだな」と思う日は、一つひとつの仕事をゆっくり進めつつ、だらだらっと1時間くらい残業して帰る、みたいなかんじでやってます。仕事が終わらず死にもの狂いで残業してるわけではないので、正直なことをいうと「ラク」ですね。「もっと稼ぎたい」という人は、副業に手を出す時間も充分にあったりします。
大学職員の残業代は全額支給!
うちの大学では、残業代は全額支給です(30分単位ではありますが)。他大学の求人でも「残業代全額支給」「時間外手当全額支給」というキーワードをよく見かけるので、たいていの大学では残業した分だけ手当が支払われるのではないかと。
月収に占める残業代の存在は、とても貴重でして。たとえば、残業がゼロの場合だと月30万円のところ、残業が月30時間だと月収は40万円ほどにハネ上がりますからね。
前職では基本給にみなし残業代が含まれていたので、残業すればするほど損をする仕組みでした。そんな環境でやってきたので、「残業代全額支給」というのは夢の話でした。そりゃみんな残業しますよね…って話です。
各大学の残業時間を調べる方法
というわけで、僕が勤める大学の実例をもとに、大学職員の残業について解説してきました。
ちなみに、あなたが転職を検討している大学の残業事情について知りたい場合は、転職会議を見ておくといいでしょう。いわゆる企業の口コミサイトなんですが、大学の“内部事情”もたくさん掲載されているんです。
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