大学職員の福利厚生は手厚い!ボーナスから退職金までわかりやすく解説!

大学職員の労働条件

大学職員に転職してよかったな~と思う理由のひとつに、福利厚生の手厚さがあります。

福利厚生が良いのは、決してぼくが勤めていた大学だけではありません。他大学も同様に充実しており、「福利厚生は良いよね」とどの大学の職員も口をそろえます。

福利厚生と一言にいっても様々ですが、本記事では以下についてふれたいと思います。

  • 昇給・昇格
  • ボーナス(賞与)
  • 手当
  • 福利厚生サービス
  • 退職金

ぼくが勤めていた大学(地方の小規模私立大学)の話をベースにしますが、他大学もそこまで大差はないと思われます。ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人

大学職員の経験、丸7年。求人広告の制作実績、3,000件超。「大学職員」と「転職支援」の2つのキャリアをいかし、大学職員への転職を検討している方に現場の実態を伝えます。

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大学職員の福利厚生【昇給・昇格】

大学職員は年功序列制であるところが多いです。一部、実力主義の大学もあるようですが、基本的にノルマがなく、チームワークが重視される仕事なので、個々の仕事ぶりや成果を定量化することがむずかしいんですよね。

なので極端な話、1年間言われたことをやっているだけで昇給します。職歴を重ねれば、自ずと昇格もあります。逆にいえば、年齢が若かったり職歴が浅かったりすると、どんなに仕事ができても実績をあげてもインセンティブの支給などはないですし、要職への抜擢もありません。

ぼくが勤めていた大学では、昇給は年1回で5千円程度のアップでした。ほんとに微々たるものです。とはいえ、30年勤めれば基本給だけで月15万円アップ、年収にして180万円アップですからバカにできません。

少し話が脱線しますが、うちの大学の場合、ヒラの一般職員よりも、肩書きのある役職者のほうが人数的に多かったんです。ぼくがいた部署なんて、ひとつの課に課長3人、課長補佐1人、主任1人、一般職員2人でしたから笑。

「長年在籍しているから」という理由で肩書きが付き、役職手当がもらえるようになるんですね。部下のマネジメントもないどころか、一般職員のときから業務内容も変わらないのに、です。実力主義だった民間企業から転職した身としては、目が飛び出るほどの衝撃でした。

だからといって、さすがに全員が課長クラス以上になれるわけではありません。中には「50代で主任どまり」という職員も少なからずいるので。

大学職員の福利厚生【ボーナス(賞与)】

大学職員は、ボーナスがかなりもらえます。うちの大学(地方の小規模私立大学)は基本給の3~4ヶ月分でしたが、中規模以上の私大だと5~6ヶ月分がフツーだったりします。これが毎年です。

民間企業の場合、会社の業績や個人の成果次第で毎年変動しますよね。一方、大学職員の場合、経営状況の悪化や人件費へのテコ入れなど余程のことがないかぎり変動はないです。うちの大学なんて赤字続きだったにもかかわらず、毎年変わらず3~4ヶ月分でしたから。

各大学には大学規定(会社規定と同義)なるものがあるんですが、うちの大学の規定を見ると「職員の賞与は年3~4ヶ月分の範囲で配分する」みたいな記載がありまして。つまり、規定が変わらないかぎり、同じ金額のボーナスを支給され続けるということです。この仕組み、すごくないですか!?

大学職員の福利厚生【手当】

基本給に加えて、さまざまな手当が支給されることも、大学職員の特長ではないでしょうか。住宅手当・家族手当・時間外手当・役職手当といった基本的な手当は、多くの大学で支給されているはずです。

特にうちの大学では、時間外手当が全額支給されるため、ものすごく忙しかった時期は基本給に20万円近く上乗せされた月もあります。

手当については、大学職員はぶっちゃけ年収高すぎですの記事で詳しく語っていますので、興味のある方はそちらもどうぞ。

大学職員の福利厚生【その他サービス】

私立大学の職員になると、日本私立学校振興・共済事業団(通称:私学共済)なるものに加入することとなります。この私学共済が提供してくれる福利厚生サービスがかなり手厚いんです。【参照】日本私立学校振興・共済事業団

そのひとつが、祝い金・見舞金の充実。たとえば、結婚手当金として8万円が支給されたり、傷病により給与が支払われなくなった場合は傷病手当金として給与の80%が支給されたり。法律では給与の2/3と定められている傷病手当金ですが、それを上回る給付が受けられるのです。

さらに、各種施設利用の割引制度、ホテル・保養所の優待利用など、ずばり大手企業と同等レベルのサービスが満載。

「大学業界は斜陽産業」なんて言われることも増えてきていますが、こうした福利厚生サービスの充実ぶりを見てしまうと、大学職員はやっぱ魅力だよな~と感じてしまうものです。

大学職員の福利厚生【退職金】

退職金制度も、おそらくどの大学にもあるはずです。

うちの大学の例にはなってしまいますが、ぼくの上司だった方(50代/女性職員/勤続20年)が退職する際、ちらっと金額を聞いたのですが、「2500万円くらいだよ」と言ってました。定年を迎える前に退職されたのですが、「年金をもらうまでは退職金でひっそり暮らすのよ」と。なんてうらやましい人生。。。

ちなみに、大学職員として勤続7年だった自分にも、退職金はちゃんと出ました。スズメの涙ほど…なんて言うと怒られちゃいますが、一応7ケタはもらいました。

大学職員の求人に強い転職サイトとは?

というわけで、大学職員の福利厚生について解説してきました。ぼくが勤めていたのは地方の小規模私立大学でしたが、それでもかなりの充実ぶりだったので、たとえば首都圏の有名私大クラスになればそれ以上なんだろうな…とうらやましくなります。

さて、ここまで読み進めていただいた方は、少なからず大学職員という職業に興味をもたれていることと思います。もしも「大学職員の実際の求人を見たい」ということでしたら、大学職員に転職したい!おすすめの転職サイトをランキングで紹介!の記事をご覧になってみてください。[学校法人]の求人に強い転職サイトが一目でわかるので、求人探しの手助けになるはずです。

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