先日、以下のツイートをしました。
大学職員に転職をして「ヒマだな~」と感じたことは一度もありません。ただ、「ラクだな~」と思いながら仕事をしていたのは事実です。いわゆるルーティンワークが多めだから、というのがその理由。ラクなのはうれしい一方、それはそれでつまらなかったりするんですけどね。
— たや(大学職員×転職支援) (@teeya_monokaki) November 25, 2022
このツイートをうけて、大学職員の仕事が「ラクだよ」と言う理由について書いていこうかなと。ぼくが勤めていた大学(地方の小規模私立大学)の話をベースにしますが、他大学もそこまで大差はないと思われるので、ぜひ参考にしてください。
大学職員がラクな理由:ルーティンワーク
まずは、<大学の年間スケジュール>をご覧ください。
▼4月 | 入学式 |
▼4月 | 履修登録 |
▼4月 | 授業開始 |
▼7月 | 定期試験 |
▼7~9月 | 夏休み |
▼9月 | 授業再開 |
▼10~3月 | 大学入試 |
▼11月 | 学園祭 |
▼12~1月 | 冬休み |
▼1月 | 定期試験 |
▼2~3月 | 春休み |
▼3月 | 進級判定 |
▼3月 | 卒業式 |
…と、だいたいどの大学も、年間スケジュールはこんなかんじでしょう。
そもそも大学は教育機関なので、1年のサイクルが基本的に毎年同じ。大学職員はこの年間スケジュールに沿って、仕事を進めていくことになります。つまり、職員の仕事そのものがルーティン化しているわけです。
たとえば、ぼくが所属していた「教務課」では…
▼4月:新年度ガイダンスの運営
▼4月:履修登録の支援
▼8月:学生の成績管理(前期分)
▼1月:次年度の準備(時間割やシラバス)
▼2月:学生の成績管理(後期分)
▼3月:新年度ガイダンスの準備
こんな年間サイクルのもと、仕事をしていました。
このほか、学部学科によって大小さまざまなイベントがあるので、ここにプラスαの業務が追加されます。が、大枠としては上記のとおり。
では、仕事がルーティン化していると、なぜラクなのか?
また、基本的に大学職員の仕事は「いつ何をやらなければならないのか」が決まっており、繁忙期・閑散期が明確です。つまり、有休がとりやすいという副産物もあったりします。
大学職員がラクな理由:書類作成がメイン
大学職員に転職して感じたカルチャーショックのひとつが、「大学職員って、やけに書類のやりとりが多いな」ということです。自分がWeb系の会社から転職してきたからというのもあるとは思いますが、それにしても何かあれば書類、書類。入職当初は「外部に提出しなければならない書類が多いのかな」くらいに思っていたのですが、何やら学内向けのものっぽい。
たとえばこんなかんじ。
- 経営陣や管理職にむけた提案書
- 出張時の申請書&報告書
- 何かを購入する際のお伺い書
- ありとあらゆる業務の報告書
- ありとあらゆる業務のマニュアル
- ありとあらゆる会議の議事録
…etc.
さらには、「なんでもかんでも覚書に」という念の入れよう。しかもしかも、これらの書類に上司がいちいち修正を入れてくるわけ!それこそ「です/ます」の修正から!!こんなのいるか?
繰り返しますが、学内で完結する書類なのに、です。作成する書類次第で受注できるか否かが決まるとか、世の中に公開されるものを作成する、というわけではないんです。おかげで大学のサーバはあらゆるテキスト文書が格納されたフォルダで常にパンパンです笑。
こんな(どうでもいい)書類の作成やチェックをアホみたいに1日中やってるわけです。「ラク」の意味、わかりますよね?
どこの大学も似たようなものらしいですね。聞くところによると、公務員も同様のかんじだと。そこまでやるかね?という意味不明な書類文化が根強いのは、お役所体質が根本にあるのかもしれません。
いずれにせよ、(どうでもいい)書類作成が大学職員の仕事の大部分を占めていることに間違いはありません。厳密に締め切りがあるとかでもないし、そもそも「考えること」をほとんどしなくてよいので、ラクですよー。
大学職員にさらに興味がわいたら…
“ラク”の定義は人それぞれなので、あくまで参考まで…というお話でした。とはいえ、ノルマに縛られすぎてしんどい方やブラックな環境にいる方にとっては、「天国ってほんとに存在するんだ…涙」という世界です、ぶっちゃけ(経験者は語る)。
ということで、大学職員の仕事をもっと詳細に知りたい…という方は、大学職員の仕事内容ってなんだ?をご覧ください。
大学職員にますますなりたくなった…という方は、いよいよ大学職員の求人を見ていきましょう。
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