先日、以下のツイートをしました。
面接用に“台本”をつくり、それを暗記して面接官の質問に応えていくのは、やめたほうがいいです。 ほぼ100%バレますし、想定外の質問が飛んできたときに確実にテンパります。面接官が知りたいのは着飾ったあなたではなく、ありのままのあなたです。
「台本はやめたほうがいい」と言いましたが、なぜやめたほうがいいのか、じゃあどうすればいいのか、について深掘りしていきます。
なぜ、面接用の台本がアカンのか①
はじめに言っておきますが、「台本をつくる=NG」ということではないです。「面接官の質問に対して丸暗記した台本どおりに応える=NG」ということを言っています。
台本をつくって面接に臨んだ経験がある人はわかると思いますが、ガチガチに台本をつくって、丸暗記して、そのとおりに話すと、高い確率で棒読みになります。
そして棒読みになれば、面接官に必ず見抜かれます。結果、不採用通知が届く確率が高くなります。
面接官が棒読みを嫌う理由は2つ。
①「仕事ができない人」という印象をもつ
② その人のありのままの姿を見たいから
①についてですが、面接官が面接で重視するポイントは、「会話のキャッチボールができるかどうか」です。コミュニケーションをとる機会が少ない職業もあるので、すべてがそうとは限りませんが、多くの場合そこを見ているはずです。
会話が成り立たないと致命傷になる職業が圧倒的に多いです。顧客対応はもちろんですが、社内間で話が通じなくても仕事にならない。だから会話のキャッチボールができるかどうかを見るのです。
面接で丸暗記した台本どおりに応えるということは、いわば「自分は会話が苦手です」と暴露しているのと同じになってしまう。これは気をつけたほうがいいです。
②ですが、企業としては長く活躍してもらえる人を迎え入れたいわけですから、その人となりをしっかり見極めたいもの。
面接のときに着飾ったのはいいものの、入社後に化けの皮が剥がれ、早期に退職するなんてのはよくある話です。それだとお互いに不幸です。
最近ではお酒を飲みながら面接する企業も出てきています。お互いの本質をじっくり見極めて、ミスマッチを事前に防止するという意味で有効なんですね。それだけ面接官は、ありのままのあなたを見たいということです。
なぜ、面接用の台本がアカンのか②
台本の丸暗記=NGな理由がもうひとつあります。それは、想定外の質問が飛んできたときにテンパるからです。
当然ですが、面接がすべて台本どおりに進むことは稀です(というかほぼ無い)。台本をガチガチにつくって暗記して安心してしまう人は、面接官の突発的な質問に対応することが難しくなります。
中にはあえていじわるな質問をしてくる面接官もいます。
私が新卒時代に選考を受けた某新聞社の面接官には、「あれ?いま救急車のサイレンが聞こえますよね?何が起きたと思います?」なんて質問をされたことがあります。
おそらくクリエイティビティを試されたのだと思いますが、ビックリして「どこかで事故があって…」とまったく面白みのない返しをしてしまいました。それが原因かはわかりませんが、後日、不採用通知が届きましたね。。。
台本に頼って結果的にテンパるくらいなら、最初から台本などつくらずにアドリブで臨んだほうがいいと思います。
ありのままの自分の姿をさらけ出してそれでもダメだったら、そもそも縁がなかった(合わなかった)ということ。すぐさまあきらめて、次の企業にアタックしましょう。
じゃあ、どうすればいいのか?
台本の丸暗記はやめたほうがいいですが、「何を言うか」は準備しておいたほうがいいです。何をどう準備すべきかを書いていきますね。
とりあえずはこの4つが整理できていれば、まず問題ないと思います。企業の面接官が特に知りたいと思っていることは、この4つに集約されると言っても過言ではないので。
この4つのポイントを会話調にして台本をしたためるのではなく、ポイントを箇条書きにしておくくらいが丁度いいです。
【例】
①前職のキャリア
・不動産(投資用マンション)の営業
・電話営業のスキルが身についた
・商品PRの仕方を独学で勉強した
②転職理由
・しんどすぎて辞めた(→これは言わない)
・自信を持って売れる商品を扱いたい
③志望動機
・自分が愛用している商品を売れる
・やりがいを持って営業できそう
④貢献
・普段から愛用している商品なので、
“会社のため”に役に立ちたい
・商品PRに関しては他人に指導
できるだけのノウハウがある
こんなかんじ。
ポイントをノートやスマホにメモっておいて、面接前に何度か読み返しておく、くらいでいいです。
一つひとつの言葉遣いや話の流れなどは“なるようになれ”くらいの気持ちで臨んだほうが、それほどプレッシャーもなく、結果もついてくるはずです。
ちなみに、前述したポイント4つ以外に何か質問されたときには、少し考える時間をとってから正直に応えるようにしましょう。
たとえば「最近読んだ本の中で感動した本はありますか?」なんて質問が来たとき。
「本なんて最近読んでねーよ。。。」と思っても、そこは落ち着いて。とりあえず「そうですね…」などと枕詞を入れながら、5秒くらい考えましょう。
そのうえで「最近仕事が忙しくて読書ができておりません。自己研鑽のためにも本当はもっと読みたいと考えています」など、ある程度は正直に回答するべきです。
口から出まかせを言ってテンパるよりもよほど自然で印象も良いです。(自分の本当の姿や実態を隠そうとするからテンパるので)
まとめ
ということで、面接用に台本をこしらえるのはやめましょう。
理由は2つ。
じゃあ、どうすればいいのか。
これも2つ。
面接対策でお悩みの方には、こちらの記事もかなり参考になるはずです。あわせてどうぞ。
その他、内定を勝ち取るためのノウハウを詰め込んだ記事がこちら。ぜひ参考にしてください。
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