大学職員を辞めたい!大学職員からの転職に失敗しない方法とは?

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「大学職員を辞めたい…」

そんな想いのウラには、さまざまな葛藤があることと思います。2021年8月までの丸7年、大学職員を務めていた僕がまさにそうでしたから。

もともとは大学職員として定年まで働きつづけるつもりでした。こんな良い仕事、他にないですからね。

◆学生の成長を支援する仕事は、やりがいがデカい。
◆日々学生にパワーをもらえるので、自分も若々しくいられる。
◆残業はそんなに多くないし、あったとしても残業代を全額もらえる。
◆休日出勤はあるけど、必ず振休がもらえるので問題なし。
◆給料もいいし、ボーナスも多いし、有休も取りやすい。
◆夏休み・冬休みが一般サラリーマンと比べ物にならないほど長い。

最高すぎるだろ、これ。辞めた今でもうらやましすぎるわ。

でも、こんな仕事を蹴ってまで、別の職業にキャリアチェンジしたいというその背景には、我慢できないストレスがあるんですよね。

「我慢しよう」「目をつぶろう」と思って頑張ってきたけど、ある日「あ、もうダメだ」と気持ちの糸が切れる瞬間がやってくる。

そんなこんなで、僕はこの記事をご覧になられているあなたよりも、ひと足お先に大学職員を退きました。

そんな僕の経験談を交えながら、「大学職員からの転職に失敗しない方法」を整理していこうと思います。

この記事を書いた人

大学職員の経験、丸7年。求人広告の制作実績、3,000件超。「大学職員」と「転職支援」の2つのキャリアをいかし、大学職員への転職を検討している方に現場の実態を伝えます。

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僕が大学職員を辞めた理由

それじゃまずは、僕がなんで大学職員を辞めたのか、その理由を話しておきましょう。

他人の退職理由なんて興味ないとは思いますが、もし同じような動機だとしたら、参考になるはずですので。

経営陣がヤバい

実は僕が勤めていた大学は、僕が入職した4年後に、とある大手法人に買収されました。途中で母体が変わったわけです。この法人が相当なブラックでして…。

まず、買収後すぐに教職員のリストラが行われました。その後、残留となった教職員の降給、経費の大幅削減と続きます。

経営難の解決が目的でしたから、これらは仕方がないことだと目をつぶりました。

しかし、日に日に経営陣の傍若無人ぶりが発揮されまして。このままだと死人が出るんじゃないかというレベルです(詳細は伏せます)。

我々職員の仕事は、すべて経営陣の監視下に置かれたため、やりたいことが自由にできなくなってしまいました。

まさに出口の見えない迷路。退職まであと30年くらいあるため、「早いほうがよさそうだ」と思い、辞める決断をしたわけです。

どうでしょう、あなたが勤める大学の経営陣は。まあ、ひどかったとしても、うちの大学よりはマシなはずです。。。

上司がヤバい

ここで言う上司とは、管理職を指します。管理職連中が無能すぎて疲弊した、というのも退職理由のひとつです。

勤続20~30年のベテラン揃いなのですが、尊敬できる職員が誰一人としていない。何もしなくても入学者が集まる大学バブルの頃からぬるま湯に浸かってきたせいか、想像以上のレベルの低さでした。

事務処理スキルは高いのかもしれませんが、なにせ“考えること”ができない。なんでもかんでも「去年はどうだったっけ?」で進歩なし。基本スタンスが受け身&指示待ちで保守的なので、論理的思考力や課題解決力に乏しい。そのくせ下手に職歴が長いので、プライドが高く自己中心的な人が多いところも、腹立つポイントです。

この人たちにはついていけない(いきたくない)」と思ってから少し様子を見ましたが、当然変わるわけはなく。自らフェイドアウトです。

あなたの大学の上司は、どうですか?尊敬できる上司はいますか?

同僚がヤバい

そんな管理職連中の後ろ姿を見て育ってきたわけですから、一般職員もヤバいですよ。

何かあれば「上司に確認します」「自分では判断できないので…」の連続。基本的に指示待ちで言われないと行動できないので、主体性がありません。

自分の携わる仕事に責任と覚悟を持っていない人とは働きたくないし、将来的にこの人たちと大学運営を背負って立つのは怖くてできないので、サヨナラしました。

単なる知り合いとして見れば、いい人たちなんですけどね。。。仕事のパートナー、チームメイトとしては心もとなくて。

あなたの同僚は、どうでしょう?思いをひとつにして未来を描けるのであれば、まだイケます。

教員がヤバい

大学職員の方であれば、このストレスはご理解いただけるのではないでしょうか。

まあ、でも、僕が勤めていた大学の教員はわりとまともだったと思います。職員をパシリに使うような教員もほとんどいなかったし、若返りを図っていたこともあって教職協働を推し進める風土ができあがりつつありました。

教員と職員の間に格差があると、仕事にならないですよね。意見があっても言わなかったり。変なところで教員を立てる職員がいたり。教員との格差に疲弊して辞める大学職員って、少なくないそうですね。

どうですか、あなたの大学の教員は?パワハラなど受けてませんか?

仕事がヤバい

こちらも、大学職員を経験されているあなたなら、わかってくださるはずです。

大学ってとにかく書類のやりとりが多いですね。学内で決裁とるだけなのに、なぜそこまでやるかね?という意味不明の書類文化が根強く残っています。

しかも、内部向けの書類にもかかわらず、上司にはいちいち修正を要求される。それこそ「です/ます」の修正から。

こんなデータ作成・処理をアホみたいに1日中やってるんですもん。市場価値なんて、言えたもんじゃありません。

まあ、こんな仕事の連続で高収入が得られるので、天国なんですけどね。ノルマもなければ、おっかないクライアントも存在しないですから。

でもやはり、繰り返しますが、市場価値は上がりません

大学職員は果たして転職できるのか?

僕自身、大学職員になる前に求人業界で働いていまして。求人企業と求職者をマッチングする仕事を3000件ほど経験しました。

で、大学職員を辞めてフリーランスになった今も、転職業界に現場復帰しまして。なので、転職に関する相場観は一定以上持っているつもりです。

そんな視点から「大学職員は果たして転職できるのか?」を語っていきたいと思います。

大学職員は市場価値が低い

結論的にいうと、大学職員=つぶしがきかないですね。残念ながら。

20代の方なら未経験募集もたくさんあるのでまだなんとかなるんですが、30代も半ばを過ぎてくると、一気に市場価値が下がります。当然、転職もカンタンではありません

前述したように、日々の仕事内容が原因ですね。

現役の大学職員からすれば「バカにするな」かもしれませんが、それは主観的な評価であって、ビジネスの最前線にいる民間企業の人たちからすれば、「大学職員なんて使えるの?」という評価なんですね。

実際に企業の人事担当者が口を揃えているわけですから仕方ありません。

転職を決断する前に“自己分析”を

もし僕が大学職員の方の転職支援を担当することになったとしたら、「ほんとに辞めちゃっていいのか、もう一度考え直しませんか?」と伝えますね。

具体的には「“転職する”という結論を出す前に、自己分析をしてみませんか?」とアドバイスします。

で、肝心の自己分析のやり方なんですが、ここで書くと相当な長文になってしまうので、失敗しない転職活動の進め方とは?(STEP1:自己分析編)をご覧ください。

こちらの記事には、自己分析のやり方が詳しく書かれています。これをすることで、転職すべきか否かが明らかになりますので、ぜひ実践してみてください。

【おすすめ】市場価値を計るツール

ちなみに、ミイダスって使ったことありますか?

“市場価値を見いだす転職サービス”というキャッチコピーで運営している転職支援ツールなのですが、これがなかなかおもしろくて。

要は、自分の現在の市場価値がわかるんです。

ちなみに僕の場合はこんなかんじでした。

大学では広報の仕事をメインにやっていたせいか、わりと良かったです。ちょっぴり自信がつきました(笑)。

僕の場合、1668件の面接確約オファーが受けられるようで、登録(無料)すると、このオファーの内容を見ることができるんです!

大学職員の場合、転職したくてもなかなか難しい状況にありますので、このミイダスを試してみて、面接確約オファーをくれた企業の選考を受けてみる、というのはひとつの手ですね

わりと自信と勇気が出ますので、ぜひやってみてください。すぐに結果が出ますよ。

▼5分ほどの登録(無料)ですぐに利用できます!

大学職員に適性のある職種とは?

ここでは、大学職員からキャリアチェンジするにあたり、どんな職種に適性があるのか?をザッと挙げてみます。

経験 適性がありそうな職種
教務課一般事務、塾講師
学生課一般事務、スクールカウンセラー
就職支援課人事、人材ビジネス業界の営業
入試広報課広報、法人営業
企画課一般事務
管理課総務、経理、人事、購買、社内SE

大学職員の場合、ジョブローテーションが基本のところが多いと思います。

ひとつの分野に特化して経験を積むことが難しい点も、転職においてはマイナスポイントですね。何かしらのプロフェッショナルであれば、一芸で採用に至る可能性も出てくるんですが。

あとは、エクセルを使ったデータ入力やその他事務処理に関しては、みなさん豊富な経験をお持ちだと思います。

その点、一般事務や営業アシスタントとしての適性は高そうです。事務系の募集で男性を採用する企業は少ないので、女性に偏った話にはなってしまうのですが。。。

また、薄々気づいている方もいるかと思いますが、転職による給与ダウンは覚悟しなければなりません

ご存じのとおり、大学職員はかなりの高給取りです。仮に一般事務への転身となれば、年収は良くて350万円。250万円~300万円がスタートラインの相場です。大幅な年収ダウンを覚悟する必要があります。

条件面に目をつぶれるかどうかについても、転職を決断する際の重要なポイントになるでしょう。

大学職員の転職活動の進め方

ここまで読み進めらてこられた方は、転職を決断されているのかなと思いますが、いかがでしょうか。

そうなると、いよいよ転職活動です。

何度も言って恐縮ですが…大学職員の市場価値は高くありません。転職活動の難易度が上がるため、転職活動を始める際は、一人で進めるのではなく、誰かの力を借りる必要があります

セオリーは、やはり「転職エージェントを頼れ」ですね。

求職者と企業の橋渡しとなる転職エージェントには、キャリアアドバイザーという転職支援のプロフェッショナルがいます。このキャリアアドバイザーが1人、あなたの担当者として付いてくれるわけです。

転職エージェント各社は基本的に成功報酬のビジネスモデルとなっており、求職者の入社を決めないと報酬が入ってこない仕組みになっています。つまり、エージェントとしては一人でも多くの入社を決めたいわけ。なので、求職者の悩みにはとことん付き合ってくれる。しかも無料で。頼らない手はないですよ。

なかでも必ず活用しておきたいのが、転職エージェント最大手のリクルートエージェントです。詳しいことは、30代におすすめの転職サイト&転職エージェントとは?の記事にまとめていますので、参考にしてください。

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