大学職員の志望動機NG例を公開【転職/中途採用の場合】

girl drawing no word on glass 大学職員の適性・試験対策
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大学職員の求人に応募したいんだけど、志望動機ってどう書けば(回答すれば)いいのだろうか?

本記事では、こんなお悩みに応えていきます。

大学職員は超人気な求人ですから、不安になるのも当然でしょう。

ただ、「どう書けば(回答すれば)いいのか」も大事ですが、それよりも大事なのが「どう書くと(回答すると)NGか」を知ることです。

NGをふまえた志望動機を形成することで、不採用になる確率が一気に下がるからです。

そこで今回は、民間企業から大学職員に転職経験のある筆者の経験談をもとに、大学職員の志望動機NG例を公開していきます。

入職後に見た「中途採用の評価基準ポイント」をもとに語っていきます!

この記事を書いた人

大学職員の経験、丸7年。求人広告の制作実績、3,000件超。「大学職員」と「転職支援」の2つのキャリアをいかし、大学職員への転職を検討している方に現場の実態を伝えます。

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大学職員の志望動機NG例【4選】

大学に入職後、「中途採用の評価基準ポイント」なるものを見たわけです。

それによると、評価項目+評価基準がツラツラと並んでいました。あぁ、ここがこうだと点数低いのね、と。

あくまで僕が勤めていた大学の例です。ただ、「きっと他大学でも大差ないかも」と思う内容だったので、共有しますね。

NG①:「なぜ転職先に大学を選んだのか」が不明

民間企業をはじめ転職先は数多あるにもかかわらず、なぜ大学に応募したのよ?が明らかになっていないと、落ちる気がします。

というのも、大学職員を選ぶ理由で圧倒的に多いのが、「安定してるから」や「給与・待遇がいいから」といった条件面だから。

「条件が良いので大学を選びました」なんて言ってしまえば、元も子もない。なので、みんなぼやかすんですが、ホントにぼやけてしまうんです(笑)。ありきたりというか、あいまいというか…。

「なぜ転職先に大学を選んだのか」 が明確になっていない人=条件面で選んだ?と判断するのも当然です。大学側としては、条件面を重視する人を求めているわけではないですから。

Q.「なぜ転職先に大学を選んだのか」~NG例~

◆「教育業界に興味があり、選びました」(ありきたり)
◆「大学で働いてみたいと思い、選びました」(あいまい)
◆「安定性のある仕事だと思い、選びました」
◆「ワークライフバランスのとれた職場だと思い、選びました」

NG②:「なぜその大学なのか」が不明

大学っていっても、たくさんありますからね。「なんで、うちの大学なのよ?」ってやつです。

ここが明確じゃないと、評価は厳しくなります。「うちじゃなくてもいいよね?」ってね。「大学ならどこでもいいんです」という人がいたら、真っ先にアウトですね(笑)。

知名度や偏差値の高さに理由を求める人もいます。が、これも理由になっておらず、良く思われません。

「熱意がある人が欲しい」という声をよく聞くと思いますが、これは大学も同じで。
「ここの大学じゃないとダメなんです」と言ってくれる人といっしょに働きたいですもんね。

Q.「なぜその大学なのか」~NG例~

◆「知名度・偏差値が高い大学なので、選びました」
◆「自宅から一番近い大学なので、選びました」
◆「大学で働けるなら、どこでも喜んで行きます」

NG③:「大学職員になって何がしたいのか」が不明

たまに「どうなりたいのか?」を答えてしまう人がいるようです。

「大学職員になって安定した人生を送りたい」とか。
「大学職員になって収入アップを実現したい」とか。

繰り返しますが、「どうなりたいのか?」ではありません。「大学職員になって何がしたいのか?」が知りたいのです。

要は、その人の意志やビジョンですね。大学の方針・ビジョンとマッチするか否かを見極めたいわけです。

なので、この回答がしっくりこないと、これまたアウトです。

Q.「大学職員になって何がしたいのか」~NG例~

◆「大学職員になって安定した人生を送りたいですね」
◆「大学職員になって収入アップを実現したいですね」
◆「大学職員になって若者の教育に携わりたいですね」(あいまい)
◆「(母校なので)母校の発展に貢献したいですね」(あいまい)

NG④:「大学職員として活躍できるのか」が不明

これ、もう少しかみ砕いて言うと、「何ができるのか/どう貢献できるのか」です。

よくありますよね。「あなたは当社で何ができますか?」みたいな質問。まさにこれです。

問われていることは、3つです。

◆これまで培った経験・スキル・知識は?
◆大切にしている思い・ビジョンは?
◆それらをうちの大学でどういかすつもり?

大学としては、「この人を採用して果たしてメリットがあるのか」を判断したいわけです。

なので、上記3つが明確になっていなければ、採用の可能性は低いでしょう。

Q.「大学職員として活躍できるのか」~NG例~

◆「意欲とチャレンジ精神は人一倍あるので…」(精神論)
◆「持ち前の忍耐力で何事にもくじけず…」(精神論)
◆「母校に貢献したいという思いが強いので…」(あいまい)

【補足】学校教育への熱意はいらない?

大学それぞれの考え方によりますが、学校教育への熱意は基本的にいらないと思います。

教員の募集であれば別ですが、事務職員なので。学生に対する教育に直接かかわることが少ないので、重視されないと見ています。

僕が勤めていた大学の選考基準表にも、教育への熱意はなかったですね。

「大学の教育について自分はこう思う」とか「こう改革すべきだ」とか持論を述べても、あまり選考に影響はしないかなと。「熱い人だな」と思われることはあっても。所詮、事務職員なんでね。

むしろここまで熱いと、「じゃあなぜ教員を選ばないんですか?」と気になってきますよね。

なので、あまり気にしなくていいポイントだと思います。

大学職員の志望動機はこう書こう

というわけで、NG例を示してまいりましたが、「じゃあどうすればいいのよ?」にまだお答えできていません。

せっかくなので、僕自身が大学に転職したときの志望動機をベースにしてみましょうか。

ちなみに、僕は首都圏の民間企業から地方の小規模私立大学に転職をしました。入職後、人事担当者に「どのくらいの応募があったのですか?」と聞くと、「130名くらいだよ」と。つまり、130分の1を勝ち抜いたわけです(ドヤ顔)。

そんな僕の志望動機が参考になるかどうかはわかりません。が、一応採用にまで至ったものになります。

ということで、前述したNG例をふまえながら、僕の志望動機を分析してみようと思います。

大学職員に採用されたときの志望動機を公開【実例】

早速ですが、僕の志望動機はこちらです。

職務経歴詳細
わたしは前職で求人広告の制作を手がけてきました。大学職員は未経験ですが、大きく2点のスキルで貴学に貢献できるのではないかと考えております。

1点目は、広告制作で培った宣伝・広報スキルです。貴学の広報において新たな戦略を打ち出すなど、企画の立案から寄与できるのではないかと考えます。

2点目は、就職支援に関するスキルです。求職者支援に関する相場観、ノウハウを有しておりますので、学生さんの就活やキャリアサポートについてプロの視点で支援することができます。

志望動機
このたび私は「地域活性化に寄与する仕事に就きたい」という想いから転職を決めました。ご存じのとおり、〇〇市は少子高齢化が叫ばれ、若者の都市流出が激しく、「若者に地元で働くことの魅力をいかに伝えるか」が大きな課題になっております。

そこでカギとなるのが、大学の存在価値だと考えます。地元の大学が魅力的であれば、都市部の大学に目を向けがちな若者の流出を食い止めることができるのではないか。そう考え、ぜひとも貴学の改革に参画させていただき、前述した課題解決につなげたいと考えた次第でございます。

私が貴学に貢献できることは、少子化を迎え、厳しい経営環境下にある貴学を「広報」の観点から改革することです。

貴学の財務状況をHPで拝見したところ、学納金収入が年々減少しているとお見受けしました。私自身、宣伝・広報スキルはもちろん、SNSやSEOなど費用をかけずに宣伝効果を上げるノウハウを有していますので、貴学の経営改革に寄与することが可能です。

そのうえで、大学としての魅力度アップ、ひいては地域活性化にまで発展させることに挑戦したく、応募させていただきました。

けっこう恥ずかしいものですが…いかがでしょうか。

当然ですが、面接のときも、このとおりにお話をしました。

[大学職員の志望動機NG例]に書いた4つのポイントはどうでしょう。

①「なぜ転職先に大学を選んだのか」
  ⇒明らかになっている
②「なぜその大学なのか」
  ⇒明らかになっている
③「大学職員になって何がしたいのか」
  ⇒明らかになっている
④「大学職員として活躍できるのか」
  ⇒明らかになっている

我ながら素晴らしいですね(笑) これなら「面接で詳しく話してみたい」と思ってもらえそうです。

もちろん、面接でも熱意たっぷりに話しましたよ。

特に最終面接では、事務局長(職員のトップ)と2時間近く大学の将来について議論を交わすことができました。「ぜひいっしょに働こう」と言われ、その場で内々定をもらえましたね。

志望動機を書いたら、“添削”を依頼しよう

というわけで、志望動機が書けたら、それで提出(応募)ではありません。

次は、添削です。“ウケる志望動機”になっているかどうか、第三者に見てもらう作業です。

誰に見てもらうかですが、ここは転職のプロのフィルターを通して、確率を高めておきたいところ。

いわゆる転職エージェントです。

転職エージェントには、“キャリアアドバイザー”という転職支援のプロフェッショナルがいます。転職エージェントに会員登録することで、このキャリアアドバイザーがもれなく担当者として付き、転職活動に関するあれこれを全面的にバックアップしてくれるのです。

それこそ、職務経歴書・履歴書の添削から書き方のアドバイス、面接対策にいたるまで。これらのサポートをなんと無料でやってくれるわけです。

では、どの転職エージェントを使えばいいか。この答えは明確で、リクルートエージェントdodaを利用するとよいです。数ある転職エージェントのなかで、この2社が大学職員の求人件数を最も多く保有しているからです。

大学職員の求人件数については、大学職員の求人に強いおすすめの転職エージェントをランキングで紹介!の記事でランキングにしてまとめてみましたので、興味があればそちらもあわせてご覧ください。

大学職員はかなりの人気求人なので、募集を早めにクローズしてしまう大学も少なくありません。大学職員への転職を本気で検討している方は、以下のボタンより早めの登録をおすすめします。

最高に使える“口コミサイト”がある

ご参考までにですが、僕が転職活動をしていたときは、転職会議という口コミサイトを使いまくっていました。いわゆる企業の口コミサイトなんですが、大学の“内部事情”もたくさん掲載されているんです。

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